奇跡の裏側 超常現象と心理トリック

手のひらから炎を出す男、空中に物を浮かせる少女。

そんな人間がいれば、人々はそれを「超能力」と呼び熱狂するだろう。

しかし、私はそのような「奇跡」に科学的な根拠が存在しない限りそれを真実だとは信じない。

過去の歴史を振り返ってみると、多くの「超能力者」や「霊能者」が巧妙なトリックや人間の心理を巧みに利用することで、人々を欺いてきたことがわかる。

例えば、物を浮かせるマジックは見えない糸や磁石を使うことで簡単に再現できる。

また、相手の心を読み取ったかのように見せる芸は事前に情報を収集し

相手の表情や言葉のわずかな変化から推測する「コールドリーディング」という手法に過ぎない。

人間は不思議なことや、自分の理解を超えることに出会うとついついそれを

「魔法」や「奇跡」と呼びたがる。

それは、私たちの心が合理的な説明よりも、

物語性のあるドラマチックな真実を求めているからだ。

だが、私はこの心理的な隙こそが偽の「超能力者」に利用される最大の弱点だと考えている。

私が追うべきは奇跡そのものではない。

その裏に隠された真実の仕組みだ。

この世界に存在する不可解な現象はすべて科学と論理で解明できるはずだ。

私の使命は、その真実を人々に届けることだ。-アダムリード